勉強嫌い 勉強好き 教育 暗記術 動機づけ理論 やる気

歴史とは

社会科に対する間違った認識

社会で得点を取るには、とにかく知識量です。
そのため社会を暗記科目と言う人が多いですが、私はそれに一つの注意を加えたいと思います。

 

社会ができる人は、必ず内容に興味を持っている

 

ということがあります。

 

想像に難くないですが、歴史に関心がないまま、覚えるというのには無理があります。

 

しかし、歴史を好きになり、しっかり覚えるための勉強法があります。

 

まず社会という科目の特徴をお話しします。
社会は、漢字の読み書きの暗記とは違い、ある程度意味を理解して覚える必要があります。
覚えたつもりでも全然違う所に答えを書いてしまいます。

 

このようにアウトプットに問題が生じるのは、インプットに問題があるからです。
すなわち、覚え方、学習の仕方です。

 

意味の理解と言いましたが、人物と出来事を関連させて覚えるということです。
しかし、学校の教科書はそのような学習には不向きなものと言わざるを得ません。

 

教科書は、一流れの文章になっているため、全体を把握するのには適しています。
しかし、このままの形で学習することはできません。

 

学習はインプット(覚えること)とアウトプット(解答すること)によって成り立ちます。
インプットが学習のスタート地点です。
だから、インプットに不向きな教科書とにらめっこするところから始めてもしょうがないのです。

 

そこで、
教科書の情報をインプットしやすい情報に変える
ことが大切になります。

 

これには、2つの方法があります。

 

@漫画
A教科書作り

 

@については、漫画は何回も読みやすいというのがポイントです。
漫画だから、一回で覚えられるというわけではありません。何回も読むことで効果を発揮する勉強法と言えます。
私自信がこの勉強法によって偏差値を20上げましたので、性格に合えば苦労せず社会を得点源にすることができます。

 

Aについては、手間はかかるけれど、正しく行えば@以上の効果を発揮します。
私の内育授業でも実践しましたが、動機づけ、学力共に効果は認められています。
この学習方法は、「ポイント→流れ」という2段階の手順を踏みます。次のページで詳しく説明していきます。

教科書作りのリスト

以下に古代〜中世における歴史人物をあげました。
人物に対して出来事を繋げていくことが大切です。

 

中学入試・高校入試だと、以下の人物は最低限知っておかなくてはなりません。

 

聖徳太子

推古天皇の摂政
冠位十二階
十七条の憲法
遣隋使
法隆寺

 

 

天智天皇(中大兄皇子)

大化の改新

 

 

桓武天皇

平城京
アテルイ征伐

 

 

聖武天皇

国分寺、国分尼寺、東大寺
正倉院

 

 

藤原道長・頼通

摂関政治
平等院鳳凰堂(頼通)

 

 

白河上皇

院政

 

 

平清盛

保元の乱
平治の乱
日宋貿易
太政大臣

 

 

源頼朝

壇ノ浦の戦い
守護・地頭
征夷大将軍
鎌倉幕府

 

 

後鳥羽上皇

承久の乱
六波羅探題

 

 

北条泰時

執権
御成敗式目

 

 

フビライ=ハン

元寇

教科書作りの例

先の一人ひとりに対して、つなぎ目を作ってあげます。
そこで、以下のような教科書を作成します。
ここでは、聖徳太子を例にします。

 

----------------------------------------------------
聖徳太子は、女性初の天皇である推古天皇の甥っ子として生まれました。
そのため、推古天皇の摂政として活躍します。
当時世界最高の文化を持つ隋(中国)を参考にすることが一番だと考え、小野妹子などを遣隋使として派遣しました。
小野妹子が差し出した手紙を見て、隋の皇帝、煬帝(ようだい)は怒り心頭だったと伝えられています。

 

問題の部分はこちら。手紙の冒頭です。
「日出づるところの天子、書を日没する処の天子にいたす」

 

最初の天子は聖徳太子。後の天子は煬帝を指します。
つまり、自分たちは同じ地平線上にあり、立場が対等であることを暗示するものです。
煬帝としてみたら、よく分からない小国に対等な口を聞かれて面白くないでしょう。
しかし、聖徳太子の強気の外交が功を奏し、日本は隋と対等の関係を持つことができました。

 

さて、小野妹子が帰国し、太子がまず行ったことは、「天皇中心の国づくり」です。
隋は、日本とは比べ物にならないほど国家のしくみが整っていたのです。

 

身分制度を固めると同時に、優秀な人物を役人にする必要があります。
603年の冠位十二階はそのためのものです。
彼は、家柄にとらわれず、優秀な人物を役人に登用しました。
役人の身分を12段階に分け、帽子の色で区別しました。ちなみに聖徳太子が被っている帽子の色が最高権威であることを示します。

 

また、役人の教育にも力を入れました。
それが、604年の十七条の憲法です。
天皇や仏教を大切にすべきという、役人の心得が示されています。
「一に曰く、和をもって尊しとなし」というフレーズは有名なので、覚えておくとよいでしょう。

 

このように聖徳太子は、中国との外交関係や天皇中心の考え方など、その後の日本の基盤を作った人物です。

 

---------------------------------------------------------

関連ページ

飛鳥時代
ただ正解するのではなく、正しい考え方で解くことが大切です。 この点を軸に置きながら、小学算数・中学受験算数・中学主要5科目を教えます。 勉強の内容が分からないときは、ぜひ参考にしてください。
奈良時代
ただ正解するのではなく、正しい考え方で解くことが大切です。 この点を軸に置きながら、小学算数・中学受験算数・中学主要5科目を教えます。 勉強の内容が分からないときは、ぜひ参考にしてください。
平安時代
ただ正解するのではなく、正しい考え方で解くことが大切です。 この点を軸に置きながら、小学算数・中学受験算数・中学主要5科目を教えます。 勉強の内容が分からないときは、ぜひ参考にしてください。
鎌倉時代
ただ正解するのではなく、正しい考え方で解くことが大切です。 この点を軸に置きながら、小学算数・中学受験算数・中学主要5科目を教えます。 勉強の内容が分からないときは、ぜひ参考にしてください。
室町時代・安土桃山時代
ただ正解するのではなく、正しい考え方で解くことが大切です。 この点を軸に置きながら、小学算数・中学受験算数・中学主要5科目を教えます。 勉強の内容が分からないときは、ぜひ参考にしてください。
政治史という歴史の見方
ただ正解するのではなく、正しい考え方で解くことが大切です。 この点を軸に置きながら、小学算数・中学受験算数・中学主要5科目を教えます。 勉強の内容が分からないときは、ぜひ参考にしてください。

ホーム RSS購読 サイトマップ
成績を上げる方法 勉強を好きにする方法 効率的な勉強をする方法 モチベーションを上げる方法 お母様のお悩み相談室 教育心理学の話 勉強のページ