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平安時代

なくよウグイス平安京

794年に桓武天皇が京都に都を遷しました。
これが平安京です。
平安という名前は、奈良時代の世紀末的状況から脱するという願いがありました。
平安時代の始まりです。

 

ちなみに、京都は明治維新までの約1000年間、日本の首都です。
今でも日本人にとって京都が特別な場所なのは、このような背景があります。

 

 

荘園さえあればなんでもできる

奈良時代のページで墾田永年私財法によって公地公民が崩れたと言いましたね。

 

その結果、平安時代には貴族の私有地が爆発的に増えます。
この土地は荘園と呼ばれ、権力のステータスとして重要な役割を果たします。

 

荘園の量=材=権力

 

このような方程式が成り立っています。
有力な貴族は荘園を集めることに必死で、下っ端の貴族は権力者へ荘園をプレゼントすることで自分の地位を確保しようとしました。
想像できると思いますが、荘園のプレゼント合戦が起こります。(荘園をプレゼントすることを「寄進」といいます)

 

そしてこの時代、荘園を寄進されまくった一族がいます。

 

それが藤原氏。
大化の改新で活躍した中臣鎌足の子孫です。

 

 

 

 

 

 

摂関政治

莫大な荘園を手に入れた藤原氏の権力はついに天皇に並びます。

 

藤原氏は権力をさらに強いものにするため、ある政略を思いつきます。
それが、天皇の一族になっちゃう計画です。

 

これはある方法を使えば簡単にできます。
娘を天皇と結婚さるのです。
生まれた子どもは次の天皇なので、自分は天皇のおじいちゃんというわけです。

 

理屈としては可能だけど、本当にそんなことできるの?
って思いますよね。

 

できるんです、荘園があれば!

 

実際に藤原氏はこの作戦を使い、娘を次々と天皇と結婚させます。
まるで藤原氏の嫁ぎ先は天皇と決まっているかのように慣習化します。

 

今でいうと、女子アナとプロ野球選手のようなものです。(笑)

 

こうして、天皇が小さいうちは摂政として、成人してからは関白として政治の実権を握ります。
この藤原氏の政治は摂関政治と呼ばれるようになりました。

 

そして全盛期を迎えたのが、藤原道長・頼通(よりみち)親子のときです。
その道長はこんな句を残しています。

 

この世をば 我が世とぞ思う 望月の かけたることも なしと思えば  BY道長
(この世はまるで自分のもののように思える。かけたところのない満月のように私の心は満足している)

 

一文目の時点で「お前頭大丈夫か?」ってなりますが、彼がそれだけの権力者だったということです。

 

ちなみに息子の頼通は、十円玉の表にある平等院鳳凰堂を建造した人です。

院政

藤原氏の摂関政治はある理由があって衰退します。
頼通のとき、男の子が生まれなかったのです。

 

男の子でなければ天皇になれません。
そのため摂関政治ができないのです。意外なところに弱点がありましたね、摂関政治。

 

さて、そこで天皇に実権が移ります。
当時、天皇は引退すると上皇になり、院という場所にいました。

 

この院で政治を行ったのが、白河上皇です。
つまり彼は、天皇としても政治を行い、引退しても政治を行ったのです。

 

院で政治を行ったことから院政と呼ばれました。

 

ちなみに院政と言う言葉は現代社会でも使われます。
役職を引退した人が以前と変わらず権力を行使することを「院政を敷く」と言います。
うちにもいたわ、こんな人・・・(笑)

 

それに、白河上皇も院政というネーミング自体、なんとなく揶揄が感じられますよね(笑)

平清盛

さて、平安時代も末期を迎えます。

 

まず朝廷の争いに巻き込まれた武士の話をしなければなりません。

 

この時代になると、戦うことを生業とした人たちが各地に発生します。
その仲でも由緒正しい生まれである平家と源氏が特に有名でした。

 

彼らは時代劇などでも取り上げられ、ライバルというイメージが定着していますが、別に最初から仲が悪かったわけではありません。
色々あって仲が悪くなったのです。

 

そのイロイロについてお話します。

 

後白河天皇と崇徳上皇が対立します。
彼らは戦に備えて各地から平氏と源氏を募ります。
平氏と源氏は王や兄弟関係なく配置され、戦わなければならない状況になりました。
ちなみに、後白河天皇と崇徳上皇も兄弟です。

 

こうして後白河チームと、崇徳チームが出来上がりあました。
後白河チームはここである作戦を思いつきます。

 

それは闇討ち。寝ているところを襲うのです。
ちなみに、天皇通しの戦いでは、卑怯すぎるという理由でので本当はNGです。

 

とにかくあっさり後白河天皇が勝ってしまいました。
これが保元の乱です。

 

保元の乱で特に活躍した武士がいます。
それが平清盛と源義朝です。

 

彼らは出世し、やがて権力を巡って対決します。
これが、平治の乱。

 

平治の乱で勝利した清盛は、天皇から太政大臣に任命されます。
これは武士として初の快挙であり、政治の重要な役職を平家一門が独占する時代が始まります。

 

平清盛が行ったことはいくつかあります。
しかし、ここまでのエピソードほどには面白くないので、以下の項目を丸暗記するだけでよいでしょう。

 

・武士として初の太政大臣となった
・中国の宋と日宋貿易を行った
・娘を天皇の后とした

 

ん?さりげなく藤原氏パクってない!?(笑)

 

源頼朝

清盛が平治の乱で破った源義朝は殺されました。
彼には2人の幼い息子がいました。

 

源頼朝と源義経です。
彼らは幼少だったため命だけは助けられましたが、田舎の寺に一生幽閉されます。
・・・のはずでしたが、あるとき自分の父が偉大な大将だったこと、その父が今まさにのさばっている平家に殺されたことを知ります。

 

彼らは寺を脱走します。

 

頼朝は関東地方に多く残っていた源氏を集結し、打倒平氏を誓います。
彼らは平家との戦いの場所を壇ノ浦に定めました。

 

この地はとても入り組んでいるため、兵数が少ない源氏に有利です。
戦の天才と言われた義経率いる源氏が見事勝利します。

 

これが檀ノ浦の戦いで、平氏が滅亡します。
こうして頼朝は、後白河天皇に認められ、次の時代を担う最有力候補となったのです。

 

てか後白河天皇ってまだ生きてたの?(笑)

 

 

源平の争乱 ファイナル

後白河天皇は、天下第一の大天狗と呼ばれました。
それは彼が半端なく嘘つきで、頭がよかったので政情をコントロールしていたためです。
決して300年生きたとかそういうわけではありません。

 

そんな後白河天皇が次に何をしたかと言うと、兄弟の仲を引き裂こうとしました。

 

特に弟の義経の戦の才能には、心底ビビッていたのです。
そこで、「殺しあえばいいのに!」と思ったのです。(鬼畜)

 

そのための方法は簡単でした。
頼朝に「義経がお前を殺して政権奪う言うてたで!」と耳打ちしたのです。

 

これにより頼朝は激怒!(素直やな・・・)
義経を全国指名手配にして、執拗に追い掛け回します。
義経確保のために国ごとに守護、地方には地頭を置きます。
どちらも今でいう警察です。

 

義経は一番弟子の弁慶など、少しの兵を率いて、北へ北へと逃れます。
行きついた先は、岩手県の有力な一族、奥州藤原氏。(かつて京都で摂関政治をした藤原氏とは関係ないです)

 

そこでかくまってもらうはずだったのですが、頼朝に脅された奥州藤原氏に裏切られてしまいます。
最後は頼朝によって、義経・弁慶・奥州藤原氏がみな殺しにされてしまうのです。
弁慶が義経を守るために両手を広げて弓を受け、そのまま立ち往生した話はあまりにも有名・・・。

 

松尾芭蕉もこの話におおいに涙し、歌をのこしています。
「夏草や つわものどもが 夢の跡」

 

とりあえずあれだな・・・平安時代ってぜんぜん平安じゃない!!

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