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文の要素

中学英語の心得

中学生になって学年が進むごとに英語が苦手になっていく人がいます。
理由を聞いてみると、英文法が覚えられないという人が多数を占めます。

 

それは、その人の暗記力の問題かというとそういうわけではありません。
英文法が覚えられない人は、間違いなく文構造が頭に入っていません。
言い方を変えると、文構造の知識を軽視している限り、英語が得意になることはありません。

 

逆に、英文法を覚えている人は、文構造を思い出しながら、新しい文法を学んでいます。
ですから、新規の内容と言っても実は既存の知識の範疇の話なのです。
既存の知識をぶっ壊して導入される知識など一個もありません。
むしろ、新しい知識を学ぶことで、本来はどんどん強化さていくという性質を持っています。

 

特に不定詞や分詞、関係代名詞などの修飾句を学ぶときは、文構造にあてはめないで考えると難易度がメチャクチャ上がってしまいます。
もし私が文構造の知識なしでこれらを勉強していたら、絶対に理解できなかったと思います。

 

文構造の知識の重要性を感じていただけたでしょうか?
英語が苦手で得意になりたい!と言う人はまずは文構造を頭に入れてください。数学の「解の公式」より簡単ですので、その気になれば1時間でできるはずです。

文の要素

英文には、4つの要素があります。
これらの要素を組み合わせて文が成り立っています。
実際のところ、中学英語は文構造の基本知識を習得するだけで、偏差値60は余裕で取れます。
ですから、中学生が英語の勉強をするとき、文の要素を理解してから進めなければなりません。

 

英文中の単語は、役割の上から以下の5つに分けられます。

 

@主語(S)

 

A動詞(V)

 

B補語(C)

 

C目的語(O)

 

D修飾語(M)

 

 

一つずつ説明していきます。

 

@主語(S)
「誰が(は)」「何が(は)」にあたる語で、動作の担い手です。早い話が文章の主人公です。
多くの場合、主語は文章の先頭に置きます。

 

A動詞(V)
主語の動作や存在を表す語です。
動作を表す語を一般動詞、存在を表す語をbe動詞と言います。
動詞は、基本的に主語の次に置かれる事が多いです。
日本語では、動詞は最後に来るので、この点が英語の大きな特徴と言えます。

 

B補語(C)
主語の状態を表す語です。
「(主語は)何(だ)」「(主語は)どんな(だ)」となるので、名詞や形容詞が補語を担う事が多いです。
補語は、be動詞と結びつくことが多いので、be動詞の後の語は補語だと考えてください。

 

C目的語(O)
動詞の目的先となる語です。
訳したときに、「〜を」「〜に」にあたる語で、動詞の対象物を指します。
目的語は、動詞のすぐ後に置かれますが、1つの文に目的語が2つ存在する場合もあるので注意してください。
また、置かれる位置が補語と同じため、これらの識別が少しややこしいです。

 

D修飾句(M)
他の言葉を修飾する語です。
ちなみに句とは単語の集まりの事です。
副詞、前置詞を見つけたらその後はすべて修飾句です。
これらは文構造上おまけのような存在なので、見つけ次第カッコでくくるようにしましょう。

 

文型

これらの文の要素を組み合わせて、5つの文型を作ることができます。
すべての英語の文は、次のいずれかの文型に属しています。

 

第1文型・・・SV

 

第2文型・・・SVC

 

第3文型・・・SVO

 

第4文型・・・SVOO

 

第5文型・・・SVOC

 

この文の型を理解すると、並べ替え問題のミスがなくなりますので、しっかり勉強していきましょう!
しかし、こんな短い文ばかりじゃないぞ!と思う人がいると思います。
その意見はごもっとも!

 

長い文は、最後にM(修飾語)がくっついているから長いのです。
長さに惑わされそうですが、実際はあくまで5文型のどれかに属するのです。

 

こういう風に英文を見ることができると少しできそうな気がしませんか?
ちなみにM(修飾語)は文構造上もノーカウントなります。

 

なので、実際の文は、

 

第1文型・・・SV(+M)

 

第2文型・・・SVC(+M)

 

第3文型・・・SVO(+M)

 

第4文型・・・SVOO(+M)

 

第5文型・・・SVOC(+M)

 

となっております。

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