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中学生の定期テストは目標設定から間違っている

絶対に成果が出ない目標の特徴

成績を上げるためには、正しい目標設定をすることが不可欠です。
今回は、目標設定の考え方について説明していきます。

 

私の生徒を見ていると、400点ギリギリの生徒でも、本来420点を取れる実力があります。
それでも示し合わせたように、毎回400点ギリギリで帰ってきます。

 

これはなぜでしょうか。
この理由を解明すると、一皮むけることが可能になります。

 

目標以下の点しか取れない

 

例えば、400点を目標にしたとします。
目標を達成するためにきちんと努力をした場合、実力は400点取れるか取れないかというところです。

 

しかし、この場合高い確率で、380点〜399点の中に収まります。
なぜならこの人は、次の3つの罠を考慮していないからです。

 

定期テストで目標が達成できない理由

テスト結果で「396点」といった、大台の一歩手前の結果になることが多いです。
これには理由があります。

 

実際のところ、目標に向けて頑張った場合、大幅にそこから落ちることはありません。
射程圏内(20点以内)までは迫ることができます。

 

 

テストには、魔物が潜んでいる

 

グラウンドではありません。テストに魔物が住んでいるのです。
そして目標を達成できる人は、これを必ず考慮しています。

 

それは何かというと、

 

問題が予想通りの難易度である
ケアレスミスをしない
時間内に解き終わる

 

この3点です。

 

パッと見て、自分は大丈夫だなんて思って人は、楽観的すぎます。
大丈夫ということは絶対にありません。
むしろそういう人に限って、すべてを少しずつしくじるのが普通です。

 

これだけではありません。
他にも、焦り・ド忘れ・聞き逃しなど、だれもが経験のある罠が目白押しです。

 

こうした不安要素を考えた場合、
400点の実力しかないのに、400点を取ろうなんて無謀であることが分かると思います。

 

それでは、どのように目標を立てればいいのか。

 

@取りたい点数より目標を高く設定し、Aケアレスミスを警戒する

 

この2点を守ります。
例えば、400点を取りたいなら、420点を取れるよう行動します。

 

つまり、
・いつもより早く勉強を始める
・いつもより多く問題を解く
・いつもより多く暗記のチェックをする

 

また本番の試験中は、何度も見直し、解きなおしをして、死に物狂いでミスを捜索します。
このとき、「どこかしらミスがあるはず」という気持ちを持って見直せば、必ず1問はミスを見つけ、正しく直すことができます。

達成したくなる目標の特徴

目標を立てても、それが口だけになってしまったら意味がありません。
目標にはすぐに消えてしまうものもあれば、人生をかけてでも達成したいと思うものもあります。

 

これらの違いはどこから来るのでしょうか?

 

その目標には目的があるか?

 

目的とは、なんでそれをやるのかという理由です。
だからやる気が出ないという理由は、基本的には目的がないから(もしくは弱いから)なのです。

 

 

例えば、あなたが先輩とご飯に行くことになったとします。
しかし、あなたはあまり気乗りしません。

 

なぜ気乗りしないか、この答えは決まっています。
その食事に目的がないからです。

 

しかし、そこへ突然気になる異性が来ることを知ったらどうでしょうか。
さっきまでの気持ちは180度変わり、他の予定を断ってでも行きたくなります。

 

つまり、やる気とは目的意識によって支えられているのです。
目標を達成する上で大切なことは、目標を達成しなければならない理由を作ってしまうことだと言えます。

 

 

目標達成できなくても成功する理由

勉強においても目的さえあれば、好き嫌いなど関係なく努力することができます。
そのうえで目標を作れば、間違いなく成功することができます。

 

私は中3のとき、定期テストの目標を次のように設定しました、

 

・5計 440点
・順位 10番
・偏差値 64

 

・最低ライン 前回より点数を上げる(前回433点)

 

この目標を父親に話したら、「どうせなら450点で65を目標にした方がいいんじゃないか?」と言われましたが、
私にとってこの数字には「意味」がありました。

 

それは、志望校の合格点と偏差値がこの数字だったということです。
だから、今回のテストでこの数字を取らなければならないと思ったのです。

 

ここまでの理由があって作った目標に対して、努力しない人はいません。
私の結果はどうだったかと言うと、

 

5計 439点
順位 15番
偏差値 64

 

でした。
目標達成とはなりませんでしたが、このテストは成功だと言えます。

 

目標に近づくことができたからです。

 

この「近づく」というとらえ方が非常に重要です。
結果とは、「できたorできなかった」かではなく、「近づけかどうか」という見方をしなければなりません。
このように考えることで、努力の意味を持たせることができ、次回のモチベーションに繋げることができるのです。

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