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裏話挿入

「裏話」で偏差値アップ

勉強を好きにさせる効果が最も高かった「裏話挿入」について説明します。

 

社会の授業に「裏話挿入」が効果があるのではないかと思ったきっかけは、私の中学時代の経験でした。

 

当時中学2年生だった私は、塾の歴史の授業を面白く感じて、歴史が大好きになりました。
どういった授業かというと、60分で完結する物語を観ている様な授業でした。

 

「観ている」と言ったのも理由があって、私は先生の色々な話を、映画のワンシーンの様にイメージしていました。
もちろん当時は中学生なので、イメージ学習など意識していたのではありません。
だから、自然とそういうイメージが沸き上がるような先生の話し方があったという事です。

 

このような授業を受けて、私は歴史が好きになり、授業で習ったところはしっかり点を取ることができました。
成績が上がったことで自信がつき、もっと頑張りたいという気持ちが沸き上がりました。
やがて偏差値は70に達し、高校受験の範囲ならどんな問題でも分かるレベルになりました。

 

これに関して、皆さんにもう一つお話ししたいことがあります。
それは、当時の勉強内容を今でもほぼ覚えているという事です。
それだけ勉強内容を好きになることと、イメージで覚えることの効果は大きいと言えます。

 

人を惹きつける話の型

さて当時の記憶をさかのぼり、また今の私の知識と併せて、裏話挿入の効果について考えたいと思います。

 

まず、絶対に必要な要素として、楽しく話すということがあります。
楽しそうな表情で話しているだけで、子どもは興味を惹かれます。
先生が楽しそうに話しているのを見ると、生徒はしっかり聞こうとするのです。

 

先に挙げた先生は、他の科目の時とは別人かと思うくらい楽しそうに話していたのを覚えています。
まるで勉強ではない話かのようにウキウキしていました。
だから、生徒もまったく疲れずに聴くことができたのです。

 

その授業のポイントは、物語調とイメージの喚起です。
どの回もドラマのような展開(=起承転結の構成)があるので、聞いている人はどんどん引き込まれていきます。
そこにイメージを喚起させるようなエピソードを挿入するのです。

 

物語調とも関係してきますが、因果関係を理解させることはとても大切です。
因果関係を理解すると、親近感を持つことができるからです。
ですから、どんどん因果関係で結びつけてるのが勉強のコツと言えます。

 

 

 

裏話は編集で作り出す

さて、裏話挿入のテーマとして次の3つを用意しました。

 

「摂関政治」「源平の争乱」「ナポレオン」です。
なぜこれらをテーマにしたかというと、ドラマチックなストーリーが作れるからです。

 

ストーリーといっても、当然1から作るのではありません。
もともとある史実を、物語仕立てに作り直すのです。

 

そういう意味では編集業に近いと言えます。

 

摂関政治

 

摂関政治というのは、藤原氏が行った摂政・関白を独占する政治です。
藤原道長と頼通のとき全盛を向かえ、十円玉の表の平等院鳳凰堂を建てました。
入試にも頻出の親子です(笑)

 

裏話挿入のポイントは、藤原氏が天皇の家族になるときのカラクリです。

 

高学年になれば、家族は固定的なものというイメージがついています。
だからそこを突くのがポイント!

 

娘を天皇の妃にし、その子が次の天皇=藤原氏は天皇家のおじいちゃん

 

「いつの間にか家族になっている」という風に教えると、心的ズレが生じ、かなりの知的好奇心が喚起されます。
そんなに難しい話ではないので、小学校高学年向けの裏話です。

 

 

源平の争乱

 

源平の争乱は、武士の棟梁であった源氏と平氏が対立し、最終的に源氏が勝利するまでの一連の流れです。

 

どこにインパクトを置くかと言うと、
山寺で捨て子同然だった頼朝・義経が打倒平氏で立ち上がるところです。

 

実は、兄弟は幼いころに殺されているはずでした。それもそのはず、兄弟の父親は源氏の総大将です。
しかし平清盛の奥さんが、「こんなに小さいのに殺すのはかわいそうだ」と言ったので、彼らは殺されることなく寺に預けられたという経緯があります。

 

そしてあるとき、兄弟は自分たちの境遇を知ります。

 

「なぜ自分たちは寺から出れないのか」
「自分たちは何者なのか」
「父を殺したのは誰なのか」

 

すべて知ったとき父の敵討ちとして打倒平氏をするのです。

 

源平の争乱は、教科書を読んでも、彼らはなんで戦っているのかイマイチ分かりません。
ところが人間の脳、特に10歳以上の子どもは意味を欲しがります。

 

そこで、このように源氏復活のシーンにスポットライトを当てるのです。
また、この後の後白河天皇の陰謀にもスムーズにつながるので、一気に歴史好きへと導くことができます。

 

 

裏話挿入の考え方

ナポレオン

 

あまり知っている人はいませんが、ナポレオンを中心にして話すと、フランス革命〜パリ・コミューン期の西洋史を一気に説明できます。

 

誠に申し訳ないですが、このテーマに関しては具体的な話は非公開としております(どうしても知りたいという方は、一度お問い合わせください)。その代わり、この裏話挿入の考え方を教えます。

 

ポイントは、ナポレオンがどれだけ強かったかに焦点を当てることです。
常識を覆すほどの活躍があるので、興味を惹きつけることができます。実際、イギリスなどの強国がナポレオン1人のために、対仏大同盟というものを何回も組んでフランスを包囲しました。しかし、その度に彼はピンチを切り抜け、逆に領土を増やしてしまいます。

 

ナポレオンは世界初の郵便局を作ったりと、とにかくやったことが多いです。
だからナポレオン伝説を話していくだけで、主要事項の説明ができてしまうのです。

 

だから私は西洋史に多い「〜革命」などは独立して教えません。
ナポレオンならナポレオンというように、だれか1人中心人物を決めて、そこに集約して話した方が楽しく学べるからです。

 

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