成果が目に見えるのが大切
勉強を好きになるためには、とにかく成果を出すことが大切です。
これは、受験や模擬などの大きなテストでなくとも構いません。
例えば、
授業でいつもより多く問題が解けた
小テストで勉強した問題が解けた
このような小さな成果で十分です。
ですからはじめは、少しの努力で達成できるような「小さな目標」を設定するところから始めます。
そして、「努力すれば成果が出る」という当たり前の感覚を身につけます。
基本的に勉強が嫌いな生徒は、「自分は努力しても無駄だ」という意識(学習性無力感)を強く持っています。
まずは、この意識を取っ払わなければなりません。
勉強の自信をつける方法
そこで紹介するのが、スモールステップという考え方です。
目標を細かく作り、少しずつ大きくしていく
通常、中学生や高校生は、定期テストが一番の目標になります。
しかし、定期テストは数か月に一度しかないため、日々の努力の成果が見えにくいという問題があります。
そこで、勉強したら必ず同内容の小テストを行い、60点を取ることをスモールステップとします。
つまり、「勉強→定期テスト」ではなく、「勉強→小テスト→定期テスト」という様に、スモールステップを挟みます。
このテストは、仮になにも対策しなくても少しは解けます。
授業の記憶が新鮮なうちだからです。
もちろん、復習すれば明らかに成果が出ます。
ポイントとなることは、「ちょっとの努力でできるレベル」という点です。
これは、現時点で大きな努力ができない子どもを対象にしているからです。
この位のレベルのテストを継続することで、「自分でも頑張れば成果が出る」という正常な自己評価ができるようになります。
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