通信教育  慶應義塾大学 卒業 

心理学 記憶の仕組みB

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効率的な学習

覚えるということはいかに忘れることを防ぐかにかかっています。
心理学では忘れることを忘却と言います。

 

 

忘却を防ぐためには、リハーサルが命であることは前回説明しましたね(^^)/

 

では、今回は忘却の仕組みついて少しお話ししたいと思います。

 

これまでに様々な心理学者が忘却の仕組みを明らかにしています。
その中でも有名なのは自らを実験台にしてデータを取った心理学者エビングハウスです!

 

エビングハウスの実験

エビングハウスの実験は、関連性のない単語を覚え、一定時間おいてから、その後もう一度覚えるときにどれだけ手間を節約できるかで、忘却率を捉えるという方法です。
例えば、最初にある単語群を覚えたときと、二度目にそれらを覚え直したときの手間が全く同じだったなら、まったく節約できてないので、節約率0%=忘却率100%です。二回目が一回目と比べて、覚える手間が半分になったなら、節約率=忘却率50%です。

 

このエビングハウスによる実験の結果、次のような忘却の仕組みが分かりました。

 

 

 

一度覚えたことは、何も復習されない場合、

 

20分後、42%忘れ、58%覚えている。
1時間後、56%忘れ、44%覚えている。
1日後、74%忘れ、26%覚えている。
1週間後、77%忘れ、23%覚えている。
1か月後、79%忘れ、21%覚えている。

 

 

一日で70%以上を忘れてしまうという結果は衝撃的ですね!

 

 

ではいつ復習すれば効率的かも分かっています。
お勧めはズバリ、1時間後と1日後です。

 

 

なぜこのタイミングかと言うと、
1時間後なら忘れかけている記憶を簡単に戻すことができますし、1日後に記憶を戻すとその後の忘却が緩やかになるからです。
忘却の仕組みを知って、効率的に学習しましょう(^^)/


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