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心理学 記憶の仕組み@

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記憶の2段階モデル

何かを覚える、思い出すことは、どのような仕組みになっているでしょうか?

 

色々な研究を経て人間の記憶のメカニズムが明らかになってきています。
わたし的には、人間の記憶はデジカメの仕組みに少し似ているような気がします。

 

一つ例を出しましょう。
たとえば、デートで映画に行ったとします。

 

 

ここでお題。
「その映画でパッと思い出せるシーンは??」

 

 

同じ時間に見たのに、時間が経つと、思い出せるシーンと思い出せないシーンがありますよね。

 

これはいったいなぜでしょう!?

 

「印象的だったから」「面白かったから」

 

 

・・・などいろいろな気持ちが思い浮かびますが、
これらの答えはすべてNO!です。

 

心理学の世界では、感情をそのまま理由にしてはいけないのです。
感情ではなく、人間の本質から答えを導きます。

 

 

では、なぜ思い出せるものと思い出せないものが出てくるかというと、

 

実は記憶している場所が違うのです。

 

記憶の2段階モデルを紹介しましょう。

 

こんなイメージです。

 

 

 

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1つ目の箱は「短期記憶」

一時記憶のうち選ばれた情報だけがこの箱に入ることができます。

 

脳の「海馬」を聞いたことがあるでしょうか?海馬は親指くらいの大きさで、必要な情報を約一カ月間限定で保存します。
試験のために勉強した内容が、試験が終わって少し経つと忘れてしまう事、覚えられる量にも限度があるのは、短期記憶の特徴なのです。
この短期記憶、性能の悪いSDカードのようなものです。同窓会をする度に茫然としてしまうことでしょう!笑

 

 

2つ目の箱は「長期記憶」

短期記憶のうち選ばれた情報がこの箱に入ることができます。

 

脳の「側頭葉」で長期記憶を保存するので、「無制限、無期限」に記憶しておくことができるのです。
超高性能SDカードといったところでしょうか。必要なときにいつでも思い出すことができます。
例えば仕事で毎日繰り返している作業は忘れませんよね?繰り返し思い出す過程で、生きるのに必要な情報であると脳が判断して、長期記憶へ運ばれるのです。

 

h4>追加でもう一つ「一時記憶」
見たもの、聞いたものはごく短い間、すべて記憶されます。

 

最大でも7単語程度を1秒しか保持できないということ。

 

電話番号を聞いてもすぐ忘れてしまいますよね。
そう。人間の一時記憶とはSDカードなしのデジカメのようなものなので、もともと関連性のない情報をバアーっと覚えることには向いていないんです。

 

 

 

まとめると、
記憶することとは、情報を箱に入れること。
思い出すこととは、箱から情報を取り出すこと。

 

そして情報は、「一時記憶」→「短期記憶」→「長期記憶」の順に移動することを知っておいてください。


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