通信教育  慶應義塾大学 卒業 

卒業を難しくしているもの

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誰でも、必ず卒業できる

このページでは大学の通信教育の抱える問題点と、卒業した自分にできることは何かについて考えてみたいと思います。

 

問題点と言っても、勉強がムズカシイとかそういう次元の話ではありません。
通信というシステムが本来的に内包する、もっと深い話です。

 

通信は難しいという先入観

思い返してみれば、私は入学から卒業まで、卒業生からのアドバイスを受けたことがありませんでした。これだけで、普通の学生ならあり得ない状況だといえます。先輩や先生が基本的にいない環境で、入学から卒業まで独学を続けるというですから・・・
通信でも卒業生は当然いるはずです。ではなぜ私が卒業生と接する機会がなかったのか。その理由は、2つ考えられます。通信生は卒業生が少ないというシンプルな理由です。<卒業生が少ない=通信での卒業はとても難しい>という思い込みが通信生の心理的なハードルを上げているのは事実です。卒業率が5%と聞いたとき、二度卒論試験に落ちると二度と卒業できないと聞いたとき、そして友達や先輩がどんどん辞めていったのを目の当たりにして、私もいっそ通学過程で入学し直したほうが卒業できるのではないかと考えたことがありました。まあとにかく、卒業者が少ないのだから、アドバイスを受ける機会が少ないのは頷けますよね。

 

心の通信生

しかしながら卒業生のアドバイスとは何も対面で語られるものである必要はありません。卒業した人の実体験を基にした一次情報であれば、別に本でも動画でもサイトでも良いわけです。ところが、こういったコンテンツもほとんどありません。これには、実はとても深刻な理由があります・・・
通信生は卒業した途端、もう通信生ではなくなってしまうのです。
「えっ!」と思いましたよね。ちゃんと説明します!
そもそも大学の通信教育課程とは「大学の中にある通信教育課程という何か別の窓口を卒業する・・・のではなく、通信教育によってその大学を卒業する」のです。だから通学過程も通信過程も卒業時にもらう学位はまったく同じものです。卒業証書にも卒業証明書にも通信教育の文字はありません。したがって卒業してしまえば、自分がどちらの過程で学んできたかは問われないことであり、誰かに申告する必要もありません。しかも日本の企業は通信教育に対してポジティブな印象を持っていません。だから通信で一生懸命勉強して卒業した人は、その過去を普通は語りません。かくいう私自身も同じです。この記事を書いている2015年3月現在、会社の人間で私の過去を正確に知るものは一人としていません。なぜか・・・?言う必要がないからです。結局のところ誰しもこの様な心理があるので、通信生は卒業生の生の声という貴重なアドバイスを受けることが難しいのです。

 

このサイトの意義

ここまでお話したら私がこの様なサイトを開設した理由が浮かび上がってきます。通信生はたくさんいるのに、通信生にとって有益な情報発信をする場所がないと感じたからです。
私は在学していた6年間、通信教育という制度は閉じられた制度だということを嫌というほど感じてきました。そのような環境では、入学から卒業まで「情報」がとても大切になります。その中でも卒業生からの生の声こそ最強のサポートであり、有用な情報が不足しているという状況が卒業を困難なものにしていることは間違いありません。もしも入学から卒業までの間、卒業生からのアドバイスを得ることができたら、卒業率はうんと上がり、卒業所要年数も大幅に短縮できることでしょう。私が強く思うことは、自分のエゴで通信教育で学んだという過去を隠しても何も生まれないということです。このサイトで卒業を目指す皆様に、私が様々な失敗や成功から得たアドバイスをお伝えできれば、どれだけ役に立つだろうと感じるのです・・・このサイトがすべての通信生の目標・・・「卒業」への道標になれば幸いです。

 

 


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