勉強嫌い 勉強好き 教育 暗記術 動機づけ理論 やる気

高校英語の基本

高校英語の心得

高校英語は中学英語の延長ではありません。
むしろまったく違う科目だと思ってください。

 

中学英語の勉強の仕方で高校英語をやろうとすると、必ず挫折します。

 

なぜなら高校英語は、型にはめて考えるというやり方が通用しません。
文法を暗記するだけではダメで、なぜそのような文法になるかを理解しなければ使いこなすことができないのです。

 

だから中学までは得意だったのに、高校に入ってからだんだん分からなくなるという人が続出します。
私もその一人でした。一年生のうちは違和感を覚えながらなんとかこなしましたが、入試問題には歯が立たなかった記憶があります。

 

このサイトでは、そのような人のサポートをするべく、文法の講義を行います。
高校英語の基礎をこのサイトで学びましょう。

 

 

自動詞と他動詞

動詞と目的語をセットにしないと文にならないものと、動詞だけで文が成立するものがあります。
例えば、「私は笑う」や「私は走る」という文は成立しますが、
「私は読む」や「私はする」という文は、このままではダメで、目的語を必要とすることが分かります。

 

この違いはどこから来るのかと言うと、動詞の性質の違い。
この基準で区別されるのが、自動詞と他動詞です。

 

自動詞

主語自身の動作を表す動詞です。目的語を取らない動詞とも言えます。
「〜が・・・する」という構造になるので、第1文型や第2文型を作ります。
例えば、「run」は「走る」という主語の動作を表す、自動詞であり、
「です・ます・いる・ある」と主語の存在を表すbe動詞も自動詞になります。

 

他動詞

目的語を対象にした動作を表す動詞が他動詞です。当然ですが、目的語が必要になります。
「〜を・・・する」という構造になるので、第3〜第5文型を作ります。
他動詞は、「〜に」「〜を」という言う意味を内蔵しているので、前置詞を必要としません。

 

なかには、自動詞としても他動詞としても使う動詞があるので、注意が必要です。

 

第1文型・・・SV

 

I smile.
「私は、笑います。」

 

IがSで、smileがVです。
SとVだけで完結するこのような文が、第1文型になります。
実際には、例文のように2語のみで構成される文は少なく、ほとんどの場合は修飾句を含んだ第1文型になります。

 

I go to school by bike.
「私は、自転車で学校へ行きます」

 

toが前置詞なので、to以下はすべてMになり、第1文型の文になります。

 

他にも、There is〜.「〜がある・いる」の文は注意が必要です。
There isの後の名詞がS、isがVになるからです。

 

There are some apples on the desk.
「机の上に、いくつかリンゴがある」

 

では、some applesがS、areがVで、第一文型の文になります。

 

 

第2文型・・・SVC

 

I am a doctor.
「私は、医者です。」

 

IがS、amがV、a doctorがCです。

 

第2文型の大きな特徴として、「S=C」が成り立つという事があります。
私=医者が成り立つので、「a doctor」はCになるのです。
このとき動詞は、「=」の役割をするので、第2文型で用いられる動詞は限られてきます。

 

第2文型でよく使われる動詞

be動詞(です)、become・get(〜になる)、grow(〜に育つ)、 feel(〜に感じる)、 look (〜に見える)

 

 

第3文型・・・SVO

 

I play soccer.
「私は、サッカーをします。」

 

IがS、playがV、soccerがOです。
Oの見分け方は、訳したときに「〜を・〜に」となることです。
「を」だから「O」と覚えましょう!

 

文構造を判別する問題では、SVのあとの語が、CかOかで迷う事があります。
そこで、第2文型と第3文型の区別の仕方を教えます!
「S=C」が成り立てばCで、成りたなければO、または「〜を」と訳せたらOになります。

 

 

第4文型・・・SVOO

 

I gave her a present.
「私は、彼女にプレゼントをあげました」

 

IがS、gaveがV、herがO(人)、a presentがO(もの)です。
第4文型は、「〜に・・・をどうする」という構造なので、目的語が2つあります。
2つの目的語のうち、「人」を先に、「もの」を後に置かなければなりません。

 

また、「〜に・・・をどうする」という構造上、第4文型で使われる動詞は限られます。

 

第4文型でよく使われる動詞

give(与える) teach(教える) tell(話す) show(見せる) buy(買う) make(作る)など。

 

また、前置詞を使う事で、第4文型の文を第3文型へ書き換えることができます。
このように変化します。
第4文型「SVO(人)O(もの)」

 

第3文型「SVO(もの)to(for)人 」
目的語(もの)を前に持ってきて、toまたはforを置いて、人を置きます。
このようにすると、to(for)以下がMになるので、第3文型になります。

 

例えば、I gave her a present.という文は、

 

I gave a present to her.となります。

 

次にtoとforの使い分けです。
これらは動詞によって使い分けるので、しっかり覚えておきましょう。

 

toを使うもの
give teach tell showなど
forを使うもの
buy makeなど

 

 

第5文型・・・SVOC

 

It made me happy.
「それは、私を幸せにした」

 

ItがS、madeがV、meがO、happyがCです。
第5文型の文の大きな特徴は、「O=C」が成り立っていることです。
上の文では「私=幸せ」です。
このイコール関係が第4文型との区別になります。

 

例えば、I gave her a present.の文では、
「her(彼女)=a present(プレゼント)」は成り立ちませんね。

 

第5文型のフレーズ

make O C・・・OをCにする
name O C・・・OをCと名付ける
call O C・・・OをCと呼ぶ
keep O C・・・OをCにしておく
leave O C・・・OをCのままにしておく

 

言うまでもなく、すべて、「O=C」が成り立っています。

新しい時制

言語における時間の区別を、時制といいます。

 

英語の時制は、「過去形」「現在形」「未来形」があり、これらが基本3時制です。
基本3時制に、「進行形」「完了形」「完了進行形」の要素が混ざると、ぜんぶで12の時制が存在することになります。
一通り簡単に紹介します。

 

@現在形「〜である」
現在の動作や状態を表す。

 

A過去形「〜だった」
過去の動作や状態を表す。

 

B未来形「〜だろう」
未来の動作や状態を表す。

 

C現在進行形「〜しているところだ」
現在、進行中の動作を表す。

 

D過去進行形「〜しているところだった」
過去のある時点において、進行中であった動作を表す。

 

E未来進行形「〜しているだろう」
未来のある時点において、進行中の動作を表す。

 

F現在完了形「〜したところだ」など
過去のある時点から現在までの間で、完了・継続・経験した動作を表す。

 

G過去完了形「〜したところだった」など
ある時点の過去(大過去)から、それより新しい過去までの間で、完了・継続・経験した動作を表す。

 

H未来完了形「〜したところだろう」など
現在から未来のある時点までの間で、完了・継続・経験した動作を表す。

 

I現在完了進行形「(ずっと)〜している」
過去から現在までの継続した動作が、今なお進行中である。

 

J過去完了進行形「(ずっと)〜していた」
大過去から過去までの継続した動作が、過去の時点で進行中である。

 

K未来完了進行形「(ずっと)〜していることになる」
現在から未来までの継続した動作が、未来の時点で進行中である。

 

 

 

まずは、基本3時制である、「現在形」「過去形」「未来形」から学習していきましょう。

 

現在形

 

現在の動作や状態を表し、「〜です」「〜します」と訳します。
動作→I study English.
「私は、英語を勉強します。」

 

状態→I am a teacher.
「私は、先生です。」

 

また、現在形で習慣や不変の真理を表すことができます。
習慣→I eat breakfast everyday.
「私は、毎日朝食を食べます。」

 

不変→The sun rises in the east.
「太陽は、 東から昇ります。」

 

時や条件を表す副詞節のなかでは、未来のことであっても現在形で表すという決まりがあります。
時を表す副詞節としてWhen節を、条件を表す副詞節としてIf節を覚えておきましょう!

 

If it rains tomorrow, we must stay home.
「もし明日雨が降ったら、私たちは家にいなければならない。」

 

When he comes here, you must call me soon.
「彼がここに来たら、あなたはすぐに私に電話しなければならない。」

 

どちらも副詞節の中の時制は未来です。
しかし、未来形が使えないので、現在形の動詞で代用しています。

 

ところで、if節では絶対に未来形は使えないというわけではありません。
次の例文を見てみましょう。

 

I wonder if he will come here tmorrow.
「彼は明日ここに来るのだろうか」

 

この場合のif節は、条件を表す副詞節ではなく、wonderの目的語です。
だから本来の時制である未来形を使わなければなりません。

 

過去形

 

過去の動作・状態を表し、「〜でした」「〜だった」と訳します。

 

動作→I studied English yesterday.
「私は、昨日英語を勉強しました。」

 

状態→I was a teacher.
「私は、先生でした。」

 

過去を表す語があれば、動詞の時制は過去形で決まりです。

 

過去形のキーワード

yesterday(昨日) last〜(前の〜) 〜ago(〜前)

 

 

未来形

 

未来の動作・状態を表し、「〜でしょう」「〜の予定だ」と訳します。
Willやbe going toを用いて表します。

 

未来形は、単純未来と意志未来の2つに分けられます。

 

単純未来
・・・意図せず、自然にそうなる未来の事です。
意志未来
・・・主語の意志が関与する未来の事です。

 

単純未来→I will be twenty years old this winter.
「私は、今年の冬で20歳になります。」

 

意志未来→I will play soccer tomorrow.
「私は、明日サッカーをします。」

 

で「〜しているところだ」という意味になります。
これを進行形といい、be動詞の時制で、現在進行形、過去進行形、未来進行形に分けられます。

 

現在進行形

で、現在進行中の動作を表し、「(今)〜しているところだ」と訳します。

 

I am studying English now.
「私は今英語を勉強しているところです。」

 

now(今)が現在進行形のキーワードになりますが、決して必須なわけではありません。

 

 

過去進行形

で過去のある時点で進行中だった動作を表し、「(そのとき)〜いているところだった」と訳します。

 

I was playing soccer then.
「私はその時サッカーをしていた」

 

then/at that time(そのとき)やwhen節(〜のとき)が過去進行形のキーワードになりますが、これらも必須ではありません。

 

未来進行形

で未来の時点で進行中であろう動作を表し、「(そのとき)〜しているだろう」と訳します。

 

I will be talking with her at this time tomorrow.
「私は明日の今頃は彼女とおしゃべりしているであろう。」

 

 

進行形と基本3時制との違い

基本3時制の違いは、動作が進行中かどうかに焦点を当てているかどうかです。

 

例えば、次のような過去形の文

 

I played soccer yesterday.
「私は、昨日サッカーをした」

 

では、「サッカーをしている真っ最中」という動作の進行が表現されていません。
しかし、このように書き換えると、

 

I was playing soccer then.
「私はその時サッカーをしていた」

 

動作の進行がよりはっきり表現されます。

 

しかし、基本時制のままでも進行中の動作が表現できるものもあります。
次の文を見てみましょう。

 

I have a dog.
「私は、犬を飼っています」

 

この文の動詞「have」は「飼っている」という状態を表すものです。
だから、普通に使うだけでも現在進行中の動作として表現されます。

 

このような動詞を「状態動詞」と言います。
状態動詞は、進行形にすることができません。

 

 

状態動詞

belong(所属する) feel(感じる) have(持っている) hear(聞く)
like(好む) know(知る) see(見る) think(思う) want(欲する)など

 

 

進行形はほかにも、繰り返し行われている動作や近い未来の予定を表すこともできます。

 

繰り返し行われている動作

He is always talking with her.
「彼はいつも彼女とおしゃべりしている」

 

近い未来

The movie is coming soon.
「その映画は、もうすぐ公開される」

 

現在完了形

 

過去から現在までの間に、起こった動作であることを表します。
で、以下の3つの用法があります。

 

経験

「〜したことがある」

 

I have been to NewYork twice.
「私は、二度ニューヨークへ行ったことがある。」

 

経験用法のキーワード

once(1度) twice(2度) 〜times(〜回) never(1度も〜ない) ever(今までに)
※everは疑問文のみで用いられる。

 

 

完了

「〜したところだ」

 

I have just clean this room.
「私は、ちょうどこの部屋を掃除し終えたところだ。」

 

完了用法のキーワード

just(ちょうど) already(すでに) yet(まだ・もう)
※alreadyは肯定文でのみ用いられる。yetは疑問文で「もう」、否定文で「まだ」という意味になる。

 

継続

「〜し続けている」

 

I have practiced soccer since 2000.
「私は、2000年からサッカーを練習し続けている。」

 

継続用法のキーワード

since〜(〜以来) for〜(〜間)

 

 

過去完了形

 

大過去から過去の間に起こった動作であることを表します。
で、現在完了と同じように3用法があります。

 

経験

Before I watched the movie, I had never watched movies.
「私がその映画を見るまで、一度も映画を見たことがなかった」

 

完了

When I came home, he had already finished his homework.
「私が家に帰った時、彼はすでに宿題を終えていた」

 

継続

Before I saw him, he had learned English for six years.
「私が彼に会うまでに、彼は英語を6年間勉強していた」

 

未来完了形

 

ある時点からある時点までに動作が続いていることを表します。
進行形の要素が入っているので、状態動詞は完了進行形では使えません。

 

完了進行形は、完了形と比べて、継続のニュアンスがはっきり表されます。
なので、継続の意味で使うなら完了形より、完了進行形の方が適切です。

 

 

現在完了進行形

で、過去から現在まで動作が継続していることを表します。
「ずっと〜し続けている」と訳します。

 

It has been raining for two days.
「2日間すっと雨が降り続いている」

 

 

過去完了進行形

で、大過去から過去のある時点まで動作が継続していることを表す。
「・・・までずっと〜していた」と訳します。

 

He had been playing TV game, his mother came home.
「彼は、お母さんが帰ってくるまで、すっとテレビゲームをし続けた」

 

 

未来完了進行形

で、現在から未来のある時点まで動作が継続していることを表す。
「・・・でずっと〜していることになる」と訳します。

 

He will have been studying English for twenty years next spring.
「彼は、来年の春で20年間英語を勉強していることになる」

 

助動詞

助動詞とは、その名前の通り、動詞の意味を補足するものです。
助動詞はニュアンスを表すものと考えておきましょう。
例えば、「〜してもよい」と「〜しなければならない」では、強制の強さが違いますね。
この違いを表現するのが助動詞というわけです。

 

そして一番初めに覚えることは、文法の形です。

 

<助動詞+動詞の原形>
主語の人称や、時制は関係なく、必ず動詞は原形にします。

 

肯定文
<助動詞+V原形>
I can play soccer.
「私は、サッカーをすることができます」

 

否定文
<助動詞+not+V原形>
I can't play soccer.
「私は、サッカーすることができません。」

 

疑問文
<助動詞+S+V原形>
Can you play soccer?
「あなたは、サッカーをすることができますか」

 

助動詞一覧

 

will = be going to/〜だろう

 

can = be able to/〜できる

 

must = have to/〜しなければならない

 

may = be allowed to/〜してもよい

 

should = ought to/〜すべきだ

 

need/〜する必要がある

 

dare/〜する勇気がある

 

 

基本的な意味は上記になりますが、助動詞の中には、複数の意味を持つものも存在します。

 

推量の助動詞

 

may,might/〜かもしれない

 

must/〜にちがいない

 

cannnot/〜のはずがない

 

He cannot be a doctor.
「彼は、医者であるはずがない」

 

という文のように、直後の動詞がbe動詞であることが多いのが特徴です。

 

推量の助動詞+完了形

<助動詞+have+過去分詞>

 

@過去の出来事について、今の時点で推量する

 

She must have been ill.
「彼は、病気だったに違いない」

 

A実現しなかった過去の出来事
助動詞は、shouldやneedを使い、「〜だったのに」と訳します。
事実とは違う事を述べるので、注意してください。
例えば、

 

He should have gone to bed. last night.
「彼は昨晩、早く寝るべきだったのに」

 

では、実際は、早く寝たというニュアンスがあります。

 

willの特別用法

willには、次のような特別な用法がある。

 

「どうしても〜しようとする」という固執

 

He will play soccer.
「彼は、どうしてもサッカーをしようとした」(固執)

 

He will not play soccer.
「彼は、どうしてもサッカーをしようとしなかった」(拒絶)

 

「よく〜するものだ」という習慣

 

He would play tennis.
「彼は、テニスをよくしたものだ」

 

他にも、過去の習慣を表す、
used to〜/よく〜したものだった
を覚えておきましょう。

 

He used to play tennis.
「彼は、よくテニスをしたものだった

 

that節のshould

that節中で、無条件にshouldと決まっているケースがあるので紹介します。

 

@主観的判断を表す語の後のthat節では、shouldを使う

 

He must be friendly that he should tell me the way to his house.
「私に、家までの行き方を教えてくれるなんて、彼は友好的に違いない」

 

friendlyは、「友好的」という主観的判断を伴う語なので、that節中でshouldを用います。
他にも、pity「残念」、crazy「狂っている」などが、主観的判断を表す語になります。

 

A命令、提案、必要を表す語の後のthat節では、shouldを使う
このケースでは、shouldは省略され、になることが多いです。

 

He suggested that we go to the party.
「彼は、パーティへ行くべきだと提案した」

 

他にも、insist「主張する」、order「命令する」、necessary「必要だ」などの目的語となるthat節が当てはまります。

 

 

祈願・譲歩を表すmay

祈願・・・文頭において「〜でありますように」
May you are happy.
「あなたたちが幸せでありますように」

 

譲歩を表す副詞節において「〜しても」
Whatever you may say, I will trust.
「あなたが何を言ったしても、私は、あなたを信じるだろう」

 

強調のdo

doを助動詞として使うと、「本当に」という意味になります。

 

I did stay home.
「私は、本当に家にいた」

関連ページ

文の要素
なぜ勉強が嫌いかというと、「分からない」からです。なぜ勉強しないかというと、「頑張っても成果に出ない」からです。「分かる」と「好き」が密接に関係しているのが、勉強の特徴です。 ですから、「分からない」を解消しないことには、勉強をするようにはなりません。勉強を好きにさせる工夫をして、自習するように仕向けることが教育です。

ホーム RSS購読 サイトマップ
成績を上げる方法 勉強を好きにする方法 効率的な勉強をする方法 モチベーションを上げる方法 お母様のお悩み相談室 教育心理学の話 勉強のページ